世界最大の人口を抱え、世界でも最も高い山々が連なる中国では、ほんの20年前にはスキーはほとんど知られていませんでしたが、現在では世界で最も急速にスキー人口とスキーエリア数が増え、世界のどの地域と比べてみても21世紀中ウィンタースポーツが最も急速に成長する市場であると考えられています。

中国全体を見ると、13の省と自治区でスキーが行われています。

最も比率が高いのが、最北端にある黒竜江省です。その省都であるハルビンは非常に寒く、中国では「氷の都」として知られています。また毎年素晴らしい氷の彫刻の祭典が開催されていますが、2003年には中国初のスキーフォーラムがハルビンで開催され、ほぼすべてのスキー大国からゲストやスピーカーが参加しました。またここは2014年の冬季オリンピック開催地に立候補したほか、中国で最も有名なリゾートであるヤブリがあり、2010年にクラブメッドがリゾートをオープンしました。

また首都北京の周りには12程の小規模なスキーエリアがあり、また他の都市の近くには他のスキーヒルが多く存在します。ここには世界最大級の屋内スキーセンターが含まれますが、現在中国では6つの屋内スキーセンターがあります。

観光地としてのリゾートも開発し始めたばかりです。2004年にオープンしたシーリンスノーマウンテンはヤブリに代わって「中国最大のリゾート」であると主張しており、大規模な国際的なリゾートに成長する可能性を秘めています。

このリゾートにはゴンドラ、2人乗り、4人乗りのチェアがあり、現在様々な基準の、中には1キロの長さにもなる、10のコースに使われています。ただし有名なシーリンスノーマウンテンは5300mも上に伸びており、世界最大のリフトを使った垂直線になる可能性があります。

観光業のプロが主張しているのは、中国の13億人の人口の3分の2が山の多い地域に住んでいる、また7億人が新しいスキーエリアから3時間の所に住んでいるためスキーをすることができるということです。

現在中国のスキー市場に関する統計は様々で、100万から1000万（一番よく使われる数字は300万）の人がスキーをすると見積もられています。中国では3億人いる都会の住人のうち、1500万人が「富裕層」になっています。

稼働中のスキーエリアの数は不確かで、中国人を含め誰にとっても正確な数字を把握するのは困難です。ここでも、「毎年新規オープンが50、2010年までには500」といったかなり楽観的な数字から、より控えめな数字まで情報は様々です。中国では少なくとも60のスキーエリアが特定されています。

中国ではスキーヤーの数が急速に増加していますが、ほとんどが豊かな「中流階級」の人達です。それに加え、これまで中国では初心者のスキーヤーが今後上達していけるような施設が限られていたため、最近ではより難しいコースも含めた充実したスキーエリアが開発されています。

また中国には世界最高所にある2つのリフトがあります。両方ともゴンドラですが、そのうちの1つしか（小規模な）スキーエリアに使われていません。リフト会社であるDoppelmayrが、8つの乗客用キャビンを持ち、海抜4,843mまで到達する世界最高所のゴンドラを2008年に完成させました。このリフトを使えば、四川省の省都、成都から車で6時間の所にあるアバ・グレート・グレーシャーに行くことができます。トップステーションは以前世界最高所の記録をもっていた同じ中国にあるジェイド・ドラゴン・スノー・マウンテンより327m高くなっています。ここはライトナーが雲南省に建設したところでトップステーションの高さは4,516mです。最近頂上に小規模なスキーエリアを作るために2つのドラッグリフトを追加しましたが、これも世界最高所です。

China：雪の最新の状態の概要

雪:今後3日間

Summary of forecast snowfall and ski conditions for resorts in China. Fresh snow is forecast at 0 resorts. Powder is reported at 0 resorts and 0 are reporting good piste conditions.