スウェーデンでスキーをする人にはあまり知られていませんが、北欧にあるスウェーデンには500のスキーヒルを含め世界有数の数のスキーエリアがあります。ただしその95%は村の隣にある小さな牽引ロープが1つしかないような丘です。
スウェーデンには世界的に有名なスキーリゾートがいくつかあります。まずアルペンスキー世界選手権のリゾートであるアレーデゥヴェット(アレ)はスカンジナビアに1000近くあるスキーリゾートとスキーヒルの中で最も人気があり、北極圏から200kmの所にあるリックスグレンセンではリフトが2月までオープンしないものの6月までオープンしており5月下旬からは真夜中の太陽の下スキーやボードができ、ヘリスキーも手頃な値段で楽しめます。4月になると冬の終わりを認めたくない多くの筋金入りのスキーヤーやボーダーがこのリゾートに向かいます。
スウェーデンは、他のスカンジナビア諸国と同様、クロスカントリースキーの歴史が非常に長い国です。4000年以上前のスキーが沼地で見つかったほどです。ダウンヒルスキーも、その出現以来常に行われてきました。
スウェーデンのスキーリゾートには、他のスカンジナビアスキー大国と同様のメリット、デメリットがあります。真冬に寒くなる日数はすくないものの(このため多くのゲレンデには投光照明があります)、4月~6月にかけて寒くなる日が多く、アルプスやロッキー山脈で雪がすっかりなくなってからもスキーシーズンが続きます。そのためこの時期に世界のトップスキーヤーがスウェーデンに向かうのです。
小さなスキーヒルのほとんどのゲレンデでは垂直走行線も短く、アレのような大きなリゾートを除くと、短い簡単なコースではチェアリフトやゴンドラではなく、ドラッグリフトが使われています。
スウェーデンのスキーリゾートは、特に家族連れに優しいことで知られています。いくつかのリゾートでは7、8歳まで子供は無料でスキーができ、フレンドリーで安心できる託児施設やスキー教室があり、ゲレンデの安全基準も高いです。
また料金が高いと評判ですが、確かに高いアルコール飲料を除いては、アルプスやロッキー山脈と比較しても高くなくなっています。スウェーデンのトップリゾートの歴史は長く、典型的なスイスのスキーセンターと同じような形で発展してきました。サレンやフナスダレンといった他の有名なセンターには同じくらいの広さの地域がありますが、実際はほとんどが多くの小さなエリアが集まってできたものです。
またストゥールリーエンマウンテンリゾートホテルには自身のリフトと様々なスキー以外のアクティビティを提供しており、時間を忘れてユニークな体験をすることができます。
リックスグレンセン、アレまた他の有名なリゾートは1世紀以上前から鉄道で繋がっています。夕方ストックホルムで、レストラン、ディスコ、寝台車、プレイルームが付いた列車に乗り、北部のスキーセンターに向かう列車の中で一晩中パーティをして過ごすのがスウェーデンのスキーの伝統です。